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しいがミソとトークしてる

3本立て
難解
2009年12月くらいに作成

こんにちは


み:こんにちは。お話しましょう。
し:?
み:談話
し:ああ。わかった。談話というからには、楽しくやろう。
み:わかった。後悔してもらえるよう頑張るから
し:それは犬?
み:お名前は?
し:(自分を指差し首をかしげる)?
み:今あなた以外に興味がないの
し:しい
み:変な名前。大人になってもそう名乗るの?
し:わからない。変わるかも。本名ではないから。きみは?
み:なに
し:なまえ
み:ミリ。誰かはミソって呼ぶの、変でしょう
し:音が全然違う。変わってる。
み:あなたほどじゃないわ
し:かわいいと思う
み:何が
し:きみの名前  ミソちゃん
み:・・・・・・・・・なんだか匂いがキツそうね
し:少し冷えてきた。寒くない?
み:あなたは、幸せ?
し:え?
み:世間一般的にまだ親からの愛を享受してぬくぬくと生活を送っていて良いような年なのに、まるで親に捨てられたみたいに、各地を妹とたった2人で放浪して。どうしてそんな寒い思いをしているのかしら
し:・・・まさか心配してくれている?
み:そんなつもりは毛ほどにもないけれど。そう聞こえたならきっとそう。
し:幸せがどうとか、本当はよくわからない。
み:ふうん?
し:きみが言う、世間一般は・・・決して、しいには・・・ん、俺には当てはまらないと思う。
み:だからあなたが一般的ではないからでしょう。
し:そうだ。一般的でないのだから、俺にまで一般論を押し付けるまでもないということ。
み:根底をひっくり返したってあなたが人間で子供だって事実は変わらない。
し:一般的であること、普通であることがそれ即ち幸福であるなんて、そんな方程式見たことがない。
み:つまりあなたは、そう。幸せなのね。
し:だから・・・わからない、正直。
み:こんなめんどくさい質問にじっくり悩むなんて、本当にまともな人。嘘でもなんでも、一言言ってしまえばいいのに。
し:普通じゃない時間を過ごしたけど、たくさん楽しい思い出がある。それが幸せだって言うんだったらきっとそうだ。だけれどそれでも、今までだって昨日だって、それこそ今日だって、どうしても許せないことがたくさん起きた。目の前で起きた。怖いこともあった。それがどうしても回答を鈍らせる。俺は、関わった人たちのためにも誠実でありたい。
み:あなたが幸せだって、屈託もなく言えるだけで、あなたに幸せをくれた人は幸せになれるのにね。
し:・・・・・・そうだけど・・・そうだね。さっきから、ミソちゃんは俺を主観的にさせてくれないね。
み:あなたがとてもマトモだから。
し:マトモと真面目は違うだろう
み:一般的にはあなたは真面目なのかもしれない。でも私から見たらマトモなの。
し:ミソちゃんはワガママだ
み:初めて言われた
し:嬉しそう
み:そちらこそ
し:笑って。きっと可愛い。
み:冗談じゃない。そちらからどうぞ。
し:人には得手不得手がある。
み:笑うのが苦手?おかしな話、ああ、でもそれなら私もおかしいんだ
し:ミソちゃんが笑ったら笑う
み:いや
し:可愛い
み:頭を・・・触らないで
し:じゃあ逃げて
み:・・・・・・言葉だけで理解したつもりになってるの?
し:なってない。だから撫でる。
み:・・・・・・・・・やめて
し:顔、りんごみたい。ミソちゃんは可愛い。だから笑って
み:そちらこそ
し:・・・・・・・・・・・まあ・・・・楽しくやろう


くびなし

 

み:夢を見たの。
し:どんな
み:悲しい夢
し:そんな気がした
み:何かがおかしいの。目が見えているはずなのに眼球を意識しない。聞こえているはずなのに耳を感じない。匂っているはずなのに私は息を吸っていない。喋ろうとしても声が出ない。隣にいつも居るぬいぐるみがどこにもいない。最初、私は死んでしまったのかと思った。
し:
み:でも手がある、足があるお腹がある胸はないお尻はある肩もある、体温がある。そうだわ、首から上がなかったの。
し:こわい
み:思わず叫ぼうとした。口がないから何もできなかった。泣こうとした、目がなかった。私の心を伝える術が、何もなかったの。
し:文字は?
み:頭がないのに言葉が出るかしら
し:じゃあ、キミの心はどこにあったんだろう
み:これは夢の話
し:そうだった
み:何も出来なくてただ立っていたらね。知っている人が歩いてきた。昔良くしてくれたおばあさん、私の髪を梳くのが好きで、私もそれが好きだった。しわしわの固い手で私の手を触るの、おばあさんはそれだけでとても嬉しそうに笑うの、戻れない若々しさを羨んでるのか幼い命を愛でているのか私はそんなことはどうでも良く、単純におばあさんの笑顔が大好きだった。
し:ミソちゃんでもそんな風に思うんだ
み:私はもうおばあさんには会えないはずだったの。だからその時嬉しかった、またおばあさんに髪を梳いて欲しかった。でも、おばあさんは私を一瞥するとそのまま通り過ぎてしまったの。・・・おばあさんは、私のことを、しらなかった
し:
み:あたまが、ないだけで私は私じゃなくなる。こうして話すことも、泣くこともできない。頭のない私は何も出来ない。結局、そう。私は死んでしまったということなのね
し:ごめん
み:私は、その時突然まるで違う生き物になってしまったみたいで、とても悲しかった。どうしていいか分からなくて、今まで得たものが全部ひどい形で壊されてしまって、ひどい絶望感。私が私じゃなくなった、頭がないだけで私と誰もわかってくれない。私の価値は頭一つ分にも満たないということなのか。虚ろにぼやける世界の中、この気持ちを誰かに知ってもらいたくて、もがいてもがいてもがいて、でも体だけが地面をのた打ち回っているだけだった。
し:
み:私は泣きながら目を覚ましたの。
し:嬉しかった?
み:全然、当然を噛み締めただけ
し:それは嬉しかったからだ
み:勝手に頂いてよ。
し:頭があっても、ミソちゃんはミソちゃんだって証明出来たんだ。
み:?
し:頭がなくてキミではないのならば、頭があればミソちゃんだということ。体があって頭があって、でもそれがミソちゃんだって証明はどこにもされてない。それは当然だからだ。『当然』というくくりの中に存在するものは等しくその存在を失わなければ価値に気がつけない仕組みがある。つまりキミこそがミソちゃんだ。
み:知ってる。そんなこと。
し:もし10年くらい前からの付き合いだったら、少し前からミソちゃんを抱きしめていたと思う。
み:10年前?私は赤ちゃんだよ。・・・ああ、あなたの妹。いやだ、誰かの代替として見られるのは絶対にいや。やだ、やだやだ。
し:じゃあ、10年はツケにしてもらう。今こうあるミソちゃんはどうしたってミソちゃんだ。
み:いやだ。鼻水つけてやる。
し:しょうがない。許してやる。
み:・・・・・・
し:・・・
み:私じゃない私に会っても私だとわかってくれる?
し:それは無理
み:・・・泣いてしまいそう
し:わかってもらいたかったら、キミは頭を探してミソちゃんになるべきだ。頭も、きっとキミを探している。体がないから、動くことも出来ない。ぬいぐるみを抱きしめることも、抱きしめられることも出来ない。手がないから、おばあさんに手を握ってもらうことも出来ない。きっと、頭はキミと同じくらい困ってる。寂しがってると思う。・・・だから、少し自分で頑張らないといけない。
み:だめ、ああ、だめ。もう私は泣いてしまった。私はとても臆病なの、臆病で喋ることしか出来ないのが私なの。
し:でも欲しい時は、求めないと。
み:・・・・・・私が私であることを拒絶した後、私でなくなる。それはとても悲しいから、今の私のこと忘れないで。
し:もちろん




 

し:もう二度とミソちゃんとは話さない。
み:そう、残念。
し:これがミソちゃんにとって、俺の『死』ということになるかな。
み:冗談?なんでもっと普通の言い回しをしないの。
し:怒った。
み:私は怒らせるのは得意だけど、怒るのは嫌い。
し:好きで怒る人は俺もいやだ。
み:いいから、何が言いたいんだ
し:俺は死んでない。死んでないけどミソちゃんにとっては会わない人なんて生きてても死んでても関わりがない。明日からもう二度と、『絶対に』会わなければミソちゃんにとって俺は生きてるけど死んだものとなる。でも、それは悲しい?
み:聞く人選を間違えたことに気がついてる?それとも最後に聞く人が私なだけか。
し:アサオに聞いた。顔を真っ赤にして怒った。
み:言い方が悪かったことをさらにもっと早く気がつくべき。
し:答えが知りたいだけなんだ。
み:短く言えば、悲しくない。
し:やっぱり。
み:この世に『絶対』がないから
し:え?
み:生きて、同じ空を見れる場所に居る限り。この生涯、絶対にもう二度と巡り会えないなんてことはないから。
し:ああ
み:でも本当に、絶対という言葉が・・・
し:0と1の関係のように確たる証拠のもと、有効であるとしたら。
み:明日から、そうあなたと会えないのが分かった瞬間の後、その会えないという事実がやっと、あなたというものの死に直結するんじゃないかしら
し:でもそんなことは、そう『絶対に』ない
み:・・・こんなところに絶対はあったのね
し:会えなくても悲しくなんかない。でも会えないということは生活の上で俺には何にももたらさないというのに。会えなくても、・・・そんなに寂しくはないのに。どうして死んでしまうと、人は悲しいんだろう。
み:もう二度と、そう確実に会えないから。生きてると、死んでるの大きな違いね。それこそ0と1の。
し:・・・生きていれば、また会える。
み:死んだら、もう会えない。
し:どうしてこんな簡単な事に悩んでしまうんだろう。
み:何かあったの?
し:・・・都市のほうで有名な動物園があった、1度、たった1度だけ妹を連れて入園した。そこに素晴らしい鳥が居たんだ。とても美しい鈍色の体で・・・、俺はその鳥をずっと見ていた。妹は飽きてどこかへ行ってしまったけど。その日から大分時間が過ぎた、だけどこの間その鳥が老衰で死んだということが伝えられた。
み:ご愁傷さま・・・
し:もう会わなくてずいぶん経つのに、会わなくても全然困らない、その動物園には行けないのに、どうしてこんなに悲しいんだろう。何も失ってないはずなのに喪失感があるのはなぜなんだろう。
み:・・・泣いた。
し:ごめん、涙の分泌が早いほうだから
み:死んで悲しいのは当たり前なのかもしれないけど、私はその鳥が羨ましくてしょうがない。
し:なんで
み:鳥があなたの心の一部になってたということでしょう?たった一度でも。何も失ってないなんて嘘。私はその鳥みたいに誰かの一部になりたい。失われて悲しまれたい。
し:いやだよ・・・・・・失ったほうは、こんなに辛いのに・・・いやだ
み:一度会って時間とともにその出会いを忘れたように、死もまた時間と一緒に受け入れられると思う。でもその一瞬でも誰かの心に居られたその鳥が、羨ましくて羨ましくて、妬ましい。
し:・・・・・・今は御託は聞いてられない。
み:自分から聞いてきたくせに。
し:胸を貸して
み:あなたに恥はないの?私はあなたの妹とそう変わらないのに。
し:妹だったら貸してくれる。今少し、この喪失感を埋めさせて欲しい。
み:ずるい。卑怯だ。
し:ミソちゃん、また話そう。明日もまた。10年後にツケてあるから。
み:いや、無理。絶対なんてないんだから。
し:わかってる

 

トイレのドア

 

し:ミソちゃんはどうして俺と話そうと思った
み:そこに居たから。
し:カイエさんとか、アサオとも話したって聞いた。二人とも俺が受けた印象とは全然違うことを言っていた。
み:人の、頭の数だけ印象があって当然でしょう?
し:そういう規模の問題じゃなくて。まるでミソちゃんがわざと二人を怒らせてるみたいだ。
み:・・・・・・・・・私はそういう話し方しか出来ないから。どうして早々両腕を広げているの?
し:ミソちゃんが早々泣いてしまいそうだったから。
み:どうしてあなたは怒らないの?
し:別にミソちゃんが怒らせるようなことを言ってこないから。二人の話より、このミソちゃんは全然険がない。
み:嘘
し:うそじゃない、会話が成立してる。カイエさんは、ミソちゃんは会話が出来ない子だと思ってる。その違いはなんだろう。
み:・・・・・・壁
し:トイレの?
み:それがないと・・・あの二人とは、会話が出来ない・・・。
し:どうして?
み:怖い。
し:ミソちゃん、おいで
み:・・・・・・・・・・彼には、力がある。物理的に攻撃する術がある。それは私にはない。ただ、怖い。
し:あの人は、怒らせなきゃ怒らない。何かしなきゃいきなり殴ったりなんてしないよ。理性ある人だ。
み:皆そう、でも頭で分かってても怖い。壁がないと話すことも出来ない。牙があるって思うと顔も見れない。
し:俺には?
み:あなたには、口にしか牙がない。・・・・・・・・・私と対等だって・・・思った。
し:だから、俺には壁はいらなかったのか。
み:怒る?
し:なんで
み:あなたは脆弱で女の子一人張り倒す力もなく、怒るほど意思もプライドもない。って言っているのに。
し:女の子を張り倒すような意思なんていらない。壁がないミソちゃんは可愛い変な女の子だ。壁があるとそんなことにも気がつけない。
み:でも、壁が欲しい。
し:壁がないで所で話をしたのは俺がはじめて?
み:うん。
し:ミソちゃんは以前、自分じゃなくなるのが悲しいって言ってた。
み:まだ言ってない。
し:頭の話。俺はそう取った。
み:ああ・・・
し:トイレの外に出たミソちゃんはもう、トイレの中でしか話が出来ないミソちゃんじゃない。だからちょっとずつミソちゃんは変わってきている。
み:嫌だ・・・
し:でも今のミソちゃんは相も変わらずミソちゃんだ。
み:嘘、違う。私じゃない。
し:ミソちゃん?
み:今だってこの間だってその前だって、私はずっとあなたを傷つける言葉ばかり考えてた。何度も罵ろうとした。だけど、壁がないから、言葉が出せない・・・、そんなのは私ではない。
し:・・・
み:あなたは、目が髪で隠れてるから。私を見てないように見えるから、出なければこうして話せない。・・・・・・・・私のこと嫌いになった?殴りたくなった?
し:今両腕がふさがっててそれは出来ない。ミソちゃん、俺は他の人になったことないからはっきり分からないけど、多分皆そうだ。相手を傷つける言葉を避けて、相手と接してるんだと思う。皆そうなんだから、それでいいと思うんだ。
み:・・・・・・しばらく、考えないと。
し:誰かに優しくされたいなら、誰かに優しくしないと。無条件で優しい人なんて探すのは大変だから。・・・ミソちゃんは口に牙がある。それでも受け入れてくれる人を探してたの?
み:・・・・・・・・・もういいから、今は許して
し:俺だって嘘つきだ。偽ってる。だから壁がなくて嘘ついてるミソちゃんを責める事なんて出来ない。
み:ごめんなさい・・・。
し:まだまだツケは残ってるから・・・ゆっくりやろう。


 

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