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無題とかいうタイトル付け損ねた小説のエピローグです。
やっとです。
名前は出てませんが、古登さんとプランタンプラタさんをほのめかしております。

全部合わせると企画本家のギャラリーにある爪先より長いのです。
どうしても長くなりすぎる傾向があります。

こちらは比較的平和ですので。




 


 干した布団からは太陽の良い匂いがした。
 やわらかく膨らんだ毛布を家の中へ取り込み、姪と甥の部屋にある小さなベッドにセットする。その間足元で姪がズボンを引っ張ったりくるくる回ったりして遊んでいた。甥は外へ行ってしまったらしい。 
 昼食を食べてからしばらく経つ、ぼくは姪を抱き上げると台所へ向かった。
 少し前に作った焼き菓子が残っていたはずだ。戸棚を開けて、姪に見えないように5枚だけ取り出し高いところで皿に乗せ、テーブルへ置いた。大部分はやはりわからないように戸棚へしまう。
 ぼくは少し苦手だが、姪の大好きな牛乳を小さなカップに注いで菓子の隣へ置いた。ピンク色の顔が笑顔でくしゃっとなる。とても可愛らしい。甥の分は帰ってきてからでいいだろう。外で何か悪いものでも口にしていないか心配だが。
 まだ外も日がくれる気配はないので、オヤツを食べ終わった姪を連れて外へ出た。
 玄関の周りには姉の趣味の花壇の花が咲き乱れている。残念ながらぼくにはなんという名前の花かはわからない。遠くの地方の珍しい花が姉は好きなので、この花壇以外この花々は見ることはない。よく気候が違うから綺麗に咲かせるのが大変だと嬉しそうに言っていた。
 今日は青い綺麗な花がちりちりと咲いている。姪が引き抜いてしまわないか、気が気でない時期があったが今はもう理解してくれているので大丈夫だ。
 小さな手を握って村の中を歩いていた。
 もう異臭はどこにもしない。心地よい爽やかな匂いで溢れている。
 なんと、3ヶ月も経ったのだ。もちろん姉の風邪は回復している。
 教会には街から呼んだお祓い士に頼んで火をつけてもらった。もうあんな怪異は起こることはない。
 これからも自給自足の細々とした生活が営まれるのだ。
 ラインとは、もう口を利いてもらえないかもしれないと覚悟したが、意識が戻った彼は何も覚えていないと言っていた。なんとなく、それは嘘なのだとわかった。彼もぼくと同じ臆病者だから。
 彼の腕は戻らないが、これからも続く確かな友情は感じることができた。ぼくは良い友人に恵まれたものだ。ラインが不自由しないよう、ぼくは出来る限り彼の力になりたい。
 村の名前が記された看板の下に来た。何かあるわけでもないのに姪はその看板の足に触ったり押したりしている。飽きたのか、ぼくのもとへ戻ってきて手を引いてきた。
 とてもとても小さな手だ。
 その笑顔を見ると、こっちまで幸せになる。ぼくにはこの子は、何がそんなにうれしいのかわからないが。ぼくはその彼女のうれしい、が嬉しい。
 まだ軽い体を抱き上げて、彼女の指差すほうへ歩いた。
 触るととても柔らかい体、ふわふわと不思議な甘さのある髪に頬を付ける。
 この温かさをまた抱きしめられることが本当に嬉しい。もう月日は経つというのにぼくは思い出すと少し涙が出る。
 看板の少し先まで行くと、奇妙な砂煙を見た。
 小さな竜巻でも発生しているのか、と思った。
 ならばすぐに家に戻らなければ、不安がよぎったが、様子がおかしい。
 砂煙の下に小さなシルエットがある。なんとなく見覚えがある気がする。
 凄い速さで近づいてきた。
 呆れてしまうような光景だった。
 カイエだ。
 彼が走ってこちらへやってくる。人間が走ったくらいで現れる砂煙の量ではない。
 あれから全く音沙汰なかった彼が突然やってきたのだ。
 全く心の準備をしていなかったぼくはあわてた。どうしよう、姪に見せるには少々刺激の強い人物だ。
 とりあえず姪を下ろして、雑草茂る道の外で待つように言った。
 ぼくは危険をとして進行方向である道の脇に立った。
 「カイエ君!」
 大声で呼びかけてみた。スピードを落とすかと思いきや彼は全くそのままの速度でぼくに体当たりをかましてきた。
 体が宙を舞った。もしかしたら下半身とお別れしてないか心配になったが一応まだついている。
 ぼくは無様にも地面を転がり仰向けになって止まった。
 骨が何本か折れているんじゃないだろうか、ひどい痛みを感じたがそれはすぐにひいていった。
 カイエが横たわったぼくのすぐ脇に立っていた。
 あの怖ろしく重い杖をぼくの胸に軽く当てる。治してくれるのはありがたいのだが、最初からそんなことのないようにして欲しいものだ。
 「あはー、悪いなー。ちょっと張り切りすぎちゃった」
 カイエは笑って言った。目も口も大きい彼の笑顔はとても印象的だ。
 だが、その顔は以前と大きく違っていた。
 ぼくはどうしていいか分からない顔で立っている姪を引き寄せて半身を起こした。
 「相変わらず、凄いな。キミは」
 とりあえず気にしてない風を装って笑顔で彼の来訪を迎えた。
 カイエの右目がなくなっていた。大きな目だったからか、かなり大きな眼帯をしている。左目の上のほうに紐が通っているのだが、その上と、左目の下に右目から延びた傷が亀裂のように二本走っている。
 だが彼にはすでに体中にこのような傷がある、彼のような生き方をしていればいつ片目を失っていてもおかしくない。だからと言って辛そうだね。の一言で片付けていいことではない。
 「どうしていきなり来たの?」
 意気地なしのぼくはすぐに切り出すことができなかった。
 「手紙、来たから」
 そういえば奇妙な郵便屋の少女に半信半疑でカイエ宛に一通手紙を送ったのだった。どうせ返事も来ないし、彼が呼んだからといって訪れてくれるとは思わなかったから忘れてしまったのだ。
 ああ、でも本当にこうして来てくれたことは非常に感激することなのだが、話したいことや、何をしようか全く考え付かない。
 ぼくは彼の腕を引くと、その傷だらけの硬い体を抱きしめた。思ったとおり汗臭い。そして泥臭い。
 カイエも「お」と小さく言ってから力強く抱き返してきた。気管がつぶされるような圧迫だ。
 むせこむとさすがに離してくれた。彼はとても快活な少年だ。
 戦場に立つときとまるで顔が違う。
 「その小さいの、バルにいちゃんの?」
 視線を向けられた姪は一瞬びっくりする、明らかに村の人と雰囲気が違うためどうしていいのか困っているのだ。
 「姪だよ。アズ、ご挨拶。ぼくの命の恩人」
 ぼくが言うと、姪は小さく会釈をして無言で立っていた。カイエのことを頭から爪先までよく見ている。そして見上げる形でジーッと凝視した。
 その視線に今度は居づらくなったのはカイエのほうだった、見たこともない表情で頬を掻いている。
 どうしたのかとぼくが聞くと、子供は苦手だという。自分より年下の人間と接したことがあまりないのだとか。少し意外だった。でも確かに考えてみれば、彼は戦場を渡り歩く、同僚と言っていたウルーだって年は三十路を越えているらしい。
 「そうだ、ウルーさんも後から来るの?」
 ぼくが聞くと、カイエの左目が真ん丸く見開かれた。かと思うとそこから大粒の涙がぼろぼろこぼれ落ちた。
 驚いた。その急激な変化に姪までも口を開いてぽかんとしている。
 「・・・ウル姉ちゃんは、死んだ」
 そんなまさか。
 彼が嘘をつくはずがない。杖を握られた手が、細かく震えている。
 ぼくは動揺を鎮めるように、姪を胸に抱きしめた。
 
 しばらく沈黙が続いた。泣き止んだカイエがその静けさを打ち破った。
 「姉ちゃんは、僕を助けた。助けて死んだ。そのときにな、ご自愛くださいって」
 胸の中で姪が見上げてきた。知らないうちに目から出た涙が姪の頭に落ちたらしかった。
 「僕らな、他の仲間もいたんだけど。任務中に見たこともない魔物に襲われたんだ。凄く強くて手も足も出なくて、僕以外全滅して・・・、その時みんなが僕だけなんとか逃がしてくれたんだ。戻って隊長にこのことを伝えないと、僕ら以外の、他のヤツらまで犠牲になるから」
 杖を抱きしめるように身を縮ませ、表情のない顔で言った。
 「この目もやられてな、満身創痍でなんとか陣営近くまで来たんだよ、でも倒れそうになってな。そうしたら、黒い髪の女の子、僕ぐらいの子が助けてくれたんだ。だから、僕もこうして生きてる」
 その言い方は、ウルーたちと一緒に自分は死んでも良かった。と言っているように聞こえた。おそらく彼は嬉しい気持ちを伝えたかったのだろうが、そういったことは表情も付けないと相手には伝わらないものだ。
 「カイエ君・・・違うよ」
 ぼくは彼の右手を掴んだ。
 見てきた人間じゃないぼくに否定されるのは気に入らないだろう。彼はない眉を寄せる。
 彼が自分自身の犠牲を何とも思っていないと言うことは知っている。だがそれではいけない。そして今こうして自分のふがいなさを責めるような彼を見るのは非常に辛い。
 今のカイエはいつ、自分は弱い。もっと強くなりたいと言い出してもおかしくないような様子だ。
 彼は何一つ悪くない。そんな考えはぼくは好ましく思わない。
 「ウルーさんもね、いやこんな風に言うのも変だろうけど。みんなキミに生き残ってもらいたかったんじゃないかな。隊の危険もそうだと思うけど、キミに生きて幸せになってもらいたいって、みんなそう思ってたんじゃないかな。キミはとても頑張ってきたから」
 カイエはぼくの発言に押し黙ってしまった。彼の白い手から伝わる微弱な鼓動は確かに早くなっていく。
 下を向いた彼の目から、またぼたぼたと涙の粒が落ちていく。
 「姉ちゃんもな・・・、いつも僕にそう言ってた。頑張りすぎないでって、休めって。でも、だって、僕は・・・、自分がやりたいことをやってきただけなのに」
 ずっと前からそうだったが、彼が泣くと体の中で締め付けられるように苦しくなる感覚がある。
 彼は堪えられない衝動にいつだってくすぶっているのだろう。
 「カイエ君は、誰か助けたくて。誰かが笑ってくれるのが見たくて、助けた人のありがとう。が大好きで、だから今まで頑張ってきたんだよね」
 もし違っていたら彼は激怒したかもしれない、違う意味でドキドキしながらぼくは言ったが、彼は大きくうなずいた。
 「そうやって、人のために頑張るキミが大好きだったんだよ。ぼくも、みんなも」
 彼は口をへの字に固く結んだ。何か言いたいようにも見える。
 「カイエ君は、きっと自分を責めてるかもしれない。自分だけ助かったことを・・・お願い、怒らないで聞いて」
 ぼくはカイエを尊敬している。彼は最強の魔術師でも最強の剣士でもない、長い時を生きる魔人でもなければ100年に一人の天才でもない。彼は人より少し優れた、ただの療術士なのだ。
 いや、少しではないかもしれないが。
 彼はただひたすら一途なだけの少年なのだ。その思いの力が強すぎるというだけの。
 ウルーが彼が好きな理由がぼくにはよくわかる。彼は自分以外の全ての幸せを願っているのだ。あまりにもその姿勢は立派過ぎた。
 ぼくは彼自身の幸せを願わずにはおられなかった。別れたあの日から、ずっと。
 「キミはね。しあわせになれって、みんなに言われたんだよ。自分だけ助かったなんて思っちゃいけない。みんなキミにその日まで助けられてきたんだから」
 真っ正直な彼はぼくのこんな言葉をどう受け止めるだろう。こんなのは全てぼくの勝手な想像だ。
 推測だけで喋るのは勇気が居る。
 「僕は・・・僕は、ずっと自分の好きなものを見るためにやってきた。だからこれ以上の幸せなんてないと、思ってる・・・思ってた。バルにいちゃんの言う幸せってなんだよ!僕はどうすればいいんだよ!」 
 彼の怒った顔は怖かった。でも大人であるぼくが気圧されてはいけない。
 「自分で考えるんだよ。なんて無責任なことをぼくは言えないから例えを出すよ。ぼくは戦いなんて大嫌いだ。もう二度と剣なんて握りたくない。それでこの村でお嫁さんを貰って、子供をもうけておじいさんになっていくんだ。隣には長年寄り添ったお嫁さんがいつもいるの。ぼくはこれが理想の幸せ。でもキミはどうかな」
 カイエは黙ってしまった。この年頃の子ならこうやって誰かに感情を向けたり向けられたりしたら逃げてしまいそうなものだが、彼は歯を食いしばって逃げないのだ。
 カタカタ震える指先は少々冷たくなっていた。
 「今すぐ答えなんて出さないでいいんだよ。明日でもあさってでも、いつだっていいんだ。ぼくだって今言った理想は明日には変わってるかもしれない」
 どちらかと言えば、彼は戦場で死ぬことが本望と思っているかもしれない。それが不幸とは思わない。人の生き方なのだから。だが、彼は幼いのだ。ぼくの胸の中に居る柔らかい温かさを知らずに彼が死んでしまうと思うと悲しくなる。
 「僕が思う幸せ・・・」
 ウルーを失ったことでカイエはどれほどショックだったのだろう。いつだって連れ添ってきた姉のようなものだろうか。なんとなくぼくは自分の姉がいなくなることを想像した。今でこそ甥と姪の二人が居るから自分がどうにか強くならなければと思うが、10年前、ちょうど彼くらいのときに姉が死んでしまったらどうだっただろう。失意にくれて犯罪者にでもなっていたかもしれない。
 「カイエ君は今のままでいいかもしれない。だけどね、ウルーさんのために一つ気をつけないといけない」
 彼はぱっと顔を上げた。今のまま、という言葉に光明が見えたのだろう。
 先ほどまでのぼくの言い方では、まるで彼が今までの生き方を改めろと言っているように聞こえただろう。故人のことで悩まないで欲しいという主旨で伝えたかったのだが。
 「無茶をしない。自分の怪我には十分気をつける。自分の体の悲鳴にちゃんと耳を傾ける。コレさえ気をつければキミは、これからずっとずっと長い生涯でものすごい数のしあわせを見ることができるよ」
 ウルーが居ないとなると、彼は歯止めが利かず死ぬまで走り続けてしまうのだろう。それは死期を早めることにつながる。彼が長く生きた分だけ救われる人は多いはずだ。
 それをいつまでも彼が幸福として思えるのならば。
 白い顔を赤くして頬を拭った。その下の表情は少し晴れやかだ。
 「・・・無茶なんて」
 「してないなんてまさか、言わないよね。キミが今日まで生きてこられたのはウルーさんのおかげだ。キミを助けてくれた、みんなの力なんだよ」
 言葉を止められて、口をむぅと引き締めた。そしてうなずく。
 「苦しいって思ったら今生きてる、誰か大好きな人の顔を思い出して。その人と一緒に生きるって約束するんだ」
 ぼくは今、自分の腕の中にいる小さな呼吸に感謝している。でも実際切羽詰りすぎてそこまで考えられなかったのが本音だが。
 カイエの顔は、快活な少年の顔に戻っていた。
 「・・・今な、僕。団を抜けて放浪中なんだ。みんなを死なせたことへの逃げなんかじゃない!それは誓って違う・・・んだが、そう見えるかもしれない。僕を助けてくれた女の子、その子を探してるんだ」
 かなり予想外のことを言い始めた。確かに彼がこんなに暇そうにぼくらの村を再度訪れるのは少し不思議だったが。そういうことだったのか。
 「見つけたら、どうするの」
 「礼を言う!僕はまだ何も言ってないんだ。それで団長に会ってもらう」
 尖った耳が不思議なピンク色に染まっている。下地が白いので少し可愛い色だ。
 ぼくはあっけに取られた。カイエはその少女のことが好きなのだろう。本人はまだ無自覚だろうが、そういう顔をしている。
 あんまりほほえましいのでぼくは笑ってしまった。彼は不思議そうな顔をしている。
 「じゃあこれからは、カイエ君はその子のことを思い出すといい。・・・でも、少しだけ、今は休んでいいんだよ」
 ぼくは姪を抱えたまま立ち上がって、以前より少し高いところにある彼の頭を撫でた。
 嫌がるかと思ったが、カイエは依然としてぽかんとしている。
 「バルにいちゃんは、優しいな」
 周りにも、自分にも。
 心得ております。ぼくもカイエ君のようになりたいと思うところが多々ある。
 「もう少しここに居ようかと思ったけど、やめた!ありがとうにいちゃん!僕、もう行くわ!くよくよ悩んだままじゃあの子にも見せる顔もないなって思ってたけど、バルにいちゃんに話してよかった!すっきりした!」
 なに、としばらく居てくれるものだと思っていたぼくは驚いたが、間もなくして彼は走る体勢に入った。
 「無理はしないでね。ときどきぼくのことも思い出してね。手紙書くよ、彼女見つかったらぼくにも会わせてね、魔物と間違われないように気をつけるんだよ」
 あわててぼくは早口で伝えたいことだけ言った。
 そして彼は、一度ニッコリ笑ってから、走り去ってしまった。少しスピードを落としたのか、砂煙は行きのときほどではなかった。
 
 嵐のように。なんて簡単な言葉だが、全くその通りだった。平原のような何もないぼくにとって彼はそういう存在なのだろう。
 もう太陽は赤く染まってきた。ぼくは腕の中で小さな寝息を立てる姪を抱きなおす。
 家へ帰って夕飯の支度をしよう。姉が帰ってくる前に済ませてしまえば、きっと喜ぶだろう。
 甥はもう家に居るだろうか。勝手に戸棚を荒らされては困る、ネズミに入られるとかなり家計に響くので注意しないといけない。
 妙な郵便屋の少女と大きな獣。また彼女が訪れたら聞いてみたい。義兄へは手紙は出せるのか、と。
 困るだろうか。ならばやめておこう。今生きているカイエに心を込めて手紙を書こう。もしかしたら彼は字が読めなくて、誰か旅先で知り合った仲間に読んでもらうかもしれないから、内容に気をつけなければ。
 ぼくは知らずに、ほうっとため息をついていた。
 そうだ。ぼくの幸せのために必要なことをしなければ。
 「彼女・・・まずは彼女作らなきゃな・・・」
 村の道はそう険しくはないのだが、家までの岐路はなぜか遠いように感じた。
 ぼくの幸せと、彼の幸せはまるで違うのだ。そして死んだウルーの幸せも。
 これからも、ぼくは彼に返してもらった幸福を噛み締めて生きる。


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