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あびゃびゃびゃ、どうしたものか緊張して行きのバスで逝ってしまうかもしれないどうしよう。

はいコンバンハ。昨日はじめた小話で自分の首絞めてる煮豆だよ。
リアル僕の一人称は自分の苗字だからどうしたものか困ってるよ。
・・・今回で終わらせる気マンマンだったけど・・・あの時間がないから・・・へへ。

人外未登録が出張る小話。メインはなんなのかちょっと分からないけど、指針としてはお買い得古登さん絡みな内容にしたいんだぜ。
でも古登さんが微妙に鬼畜なのはいいんだろうか。そもそも僕が2人以上で会話させる時はどう転んでも、どちらかが鬼畜というか。どちらかがベラベラスイッチオンになってるからなあ。
まあしょうがない。
んまあ完結してから読んだほうが良いかもね。
携帯で読める人は移動時間の暇つぶしにでも。

ところで藤縞さんが、それぞれのキャラの好きな食べ物の話をしていてなぜか「綿菓子!」と言いながら盛大に吹いてしまいました。
脳内で北斗の県的な作画と原作者が、ケンシロウの好物は綿菓子ではないという論議をしているのが再生されまして。
最終的にはビーフシチューでしたっけ。
朝雄さんはきっと炭水化物。(米以外の)
石井はさりげなく各地の美味しい水とか探してるような気がする。
ちあは魚のすり身系
おヴァーさんは糖分そして偏食家。
バルサンは村の野菜でにんじんが好き。色が似てるから。
なんて他愛もない話なんだろう。
むしろ和みますな。好きな食べ物の話をされると。牧場物語を思い出して。
1日1個渡します。本当に毎日大学イモをくれるヤツに好意を持つだろうか。なんか怖い。
冷蔵庫から取り出したストック芋で、1年中。

水鴇さんがなんだか、こう朝雄さんのおかんをどうにかしてくれるっぽい予感がするよ!
いや、もうむしろ大歓迎というか、なんだこのワールドワイド。
本当に未知の世界に踏み込むのが創作ですよね。

ゴッドこのこのみさんのところにあった、ドラクエ風パラメなアレ。
何人かやりました。
アオサでやるとやけに高レベルだがパラメは低い武道家でした。
ヴァーダでやったら装備の中にネコ耳が入ってました。
誰だったかがやけにたまねぎ装備になりました。
バルでやったら職業が魔王でした。
なんだこれ。いや、良い意味で。

んじゃ、はい。昨日の続き・・。まさかまとめられないとは・・。



 もう済んだことでとやかく言いたくないんだが、屋外の草むらにやけに胴体が強調されて浮かび上がるネコが居る。顔が黒く手足、尾が黒い。目が光を反射しながら僕のほうをジッと見ている。
 用を足している最中ずっと。
 それはもう何か霊的な悪いものが居て、それをネコが感じ取って見ているかのようでかなり不気味だ。その視線は、先ほどぬいぐるみに指摘された箇所で。
 「にゃひ」
 ネコが、およそネコらしくない声で笑った。
 吹き出す様に空気を抜いた体がやけに大きいことに気づいた。毛が大分綺麗に整えられているので気がつかなかったが、このネコは友人であるバルに取り付いている化け猫だった。
 なぜかバル以外の人物の前ではこうして人語を話す。話してみると気さくなヤツで対応に困る。
 「わ、笑うなあ!」
 僕の耳はおそらくまたピンク色になっていることだろう。どうしたことか妙に恥ずかしい。
 「笑われて恥ずかしいものは早くしまうにゃ」
 言われると同時かその前に僕はパンツを戻していた。宿の裏の林で失礼させてもらったが。どうしてまた旅ぐるみについで、化け猫まで僕らの後をつけているのか。このネコが居なくなると、バルに会いに行くたびに「見かけたら連絡してくれると嬉しいんだ」と言われて、こちらがいたたまれなくなる。
 「お、お前なんでこんなところに居るんだよ!バルさんところに帰れよ、飼われてるつもりがあるんだろ?」
 化け猫はゆらゆら揺れてから、その場をゆったり移動し始めた。僕はその後を追う。僕にマーキングされた場所から離れたかったのだろう。
 「いやーーにゃーー、同じ場所にずっと居ると飽きちゃうにょにゃー。俺ってば超フリーダムだから眉毛に縛られるのは、やーん」
 一瞬、とてつもない眉毛を所有している人物に縛り上げられるネコの姿が浮かんだが、この眉毛というのはバルのことだ。
 そして、俺と言っているがこの化け猫自体の性別はメスである。どうやら複雑な事情のあるよくわからないネコらしい。
 「バルん兄ちゃん心配させんなよ」
 僕は化け猫を後ろから掴んで抱き上げた。やはり大きい分重いネコだ。
 「にゃーー洗ってもない手で掴まれたーー!やーーにゃーー、でも許す」
 最初少し暴れたと思ったら、すぐにじゃれてきた。額を摺り寄せてきてとてもくすぐったい。
 とにかく触ると喜ぶネコだ。あまり大きいので抱き上げられることはそうないらしい。
 「お前、いっそのこと兄ちゃんに手紙出せよ。肉球の判でもつけて。喜ぶぞ」
 「にゃん、分かってないのにゃ、あの眉毛はずぇーんずぇん俺のことなんか心配してないにゃ。何でか知らんが絶対帰ってくるとか思ってるからにゃ。だからあんまり気にしないでいいにゃ」
 尻尾をブンブン振っていちいち僕の足に当ててくる。どういうつもりだ。
 「本当にそうか?そういうものなのか?」
 「信頼は不安を帳消しにするのにゃ。カイエももう大きいんだから分かるはずにゃ。大好きな人が居ると何にも怖くないのにゃ。眉毛は俺が好き過ぎるにゃ」
 少しドキリとする内容のことを言われた。だが後半部分が納得いかないので、首の皮を引っ張ってみた。
 「あんまり分かっててそう言うなよ。兄ちゃんは郵便屋の子にベタベタなんだから」
 面白いほど皮が伸びる。顔の片側だけがふてくされたようになってしまった。
 「いにゃん。冗談も許さない頑固な子ね。でも、そんなところがス・テ・キにゃ」
 気持ち悪かったのもあるかもしれない。化け猫の豊かな毛が僕の鼻の中に入った。反射的にくしゃみが飛び出た。
 化け猫は、いかにもネコらしい声を上げて着地するとそのままネコのような声でどこかに行ってしまった。
 やはり、あのネコも何がしたかったのだろう。
 宿の裏に川が流れていたのを思い出した。さっきよりずっと気持ちが楽になった気がするが、いっそのこと顔を洗ってしまおうと思った。
 せっかくなら洗った後にあのネコに会いたかった。水を拭えるものが何一つ手元にない。

 
 小さい虫の声はこの時期にしては珍しくかなり控えめだ。前の村では大合唱で夜、僕以外の仲間すら眠れないほどだったというのに。
 川のほとりは薄ぼんやりと光っていた。月の光をわずかばかり拝借したような柔らかい光だ。
 目を凝らすと、その光源に小さな影が居ることに気がついた。
 ふわふわの黒いクセッ毛、淡い衣服をまとった小さく丸まった背中。
 古登だ。
 僕の耳といわず皮膚といわず、内側から熱いものがこみ上げる。なんだかわからないが、この場から逃げ出したい気持ちにも似ている。だがそれはしないでおこう。
 「古登」
 光源は古登が描いた陣だった。淡いピンク色に優しく光り続けている。
 川の水はちょろちょろと可愛らしい音を立てながら流れている。古登はただソレをじっと見ているだけだった。まして僕の呼びかけには答えようとしない。
 僕は彼女を追いかけるのを目的として、単独での放浪を決意した。だが、やっと出会ってから何をしていいかわらかない。僕は彼女に何を望んでいたのだったか。
 もう一度名前を呼びかけて、隣に腰を下ろした。
 「だれ」
 ゆっくりと古登は首を動かし、僕のほうを見た。まばらに反射するまつげが、綺麗だと思った。
 「カイエ」
 名乗ってから、僕は杖を前に出して水面に軽く触れさせた。突き刺すような鋭利な光が水に入って乱反射し、数本の矢のようになってからうねりながら消えた。
 「ああ、キミか」
 こんなやり取りをもう数回繰り返している。一番手っ取り早い説明方法が、自らの魔力を見せ合うということなのだが、なにやら悲しいことのような気がする。
 「何してる」
 彼女は眠たそうにも見える表情で川を見続けている。そしてこたえる気もないようだ。確かに見たまんまのことをしているのだろう。
 「キミこそ、何してる?眠れない?」
 「心配事があって、眠れない。寝るのが怖いんだ」
 古登のほうから僕に話しかけてくれたのが嬉しくて、つい正直に言ってしまった。
 そのあと、心臓の音で測ると相当長い沈黙が訪れる。

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